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2009年10月30日金曜日

秋晴れの青空のもと、3年ぶりに"神田古本まつり"に行ってみた




 午前中、東京で所用があったので、せっかくの秋晴れの青空だし、毎年恒例の「神田古本まつり」に足を伸ばしてみた。
 いわゆる青空古本市である。今年でちょうど50回目らしい。初めて来たのは高校時代のことだから、初めて来た頃は、まだそんなに歴史がなかったというわけだ。


 その前に本日の昼食について書いておこう。すでに1時を過ぎていたが、老舗"いもや"の"とんかつ定食(汁付き)750円也"を食べた。
 神保町にくるときは、ほぼ毎回、水道橋駅から歩いて神保町駅方面にむけて徒歩で南下するのだが、昼食か夕食はほぼ例外なく、中間に立地している、"いもやのとんかつ"で食べることにしている。
 私は、いもやのとんかつは世界一うまい、と思っている。日本で一番うまいということは世界で一番うまい、ということと同じである。
 いもやというのは屋号で、神保町界隈に天麩羅(てんぷら)と天丼、それにとんかつの専門店数店を出している。
 いわば、いもやという企業ブランドの下に、それぞれ専門店が傘下にあるような形態で、飲食というコンセプトは共通しているが、それぞれ異なる専門の店をゆるく統合した形態の経営であるといえようか。
 天麩羅は、揚げたてのものがカウンターでリーズナブルな価格で食べられるし、とんかつも揚げたてのジューシーなのを、赤味噌のしじみ汁とともに食べることができる。
 なんせ水道橋から神保町にかけては、東京でも日本大学や専修大学、共立女子大学などの都心キャンパスが密集した有数の学生街なので、飲食はみなリーズナブルな価格帯で提供されておりたいへんありがたい。いもやも、お客さんは大学生だけでなく、サラリーマンも多数おり、いつも外にはみだすほどの行列になっているのである(写真)。

 "とんかつ定食"と"ひれかつ定食"の二品のみ。店に入った瞬間に、どちらにするかまず聞かれる。順番がきてカウンターに座る頃にはちょうどとんかつがあがって、厚くて熱いとんかつを大盛りのキャベツと一緒に食べることができる。口の中で、とんかつ肉と脂身と自家製ソースとカラシがジューっと一緒になる瞬間、まさに至福の境地である。熱いうちに食べてしまうのが正しいのである。
 店内はほぼ完全に男だけ、カウンター席に座って、みな黙々と食べている。控え席で多くのお客さんが待っていることを知っているので、おしゃべり無用、携帯禁止・・・店内はとんかつを揚げる職人さんたちの絶対的支配空間なのである。 いやなら出て行ってくれと言わんばかりの緊張した雰囲気だが、安くてうまいので誰も逆らう者はいない。
 そうそうこれを忘れてはいけない、自家製の切り干し大根のおしんこは食べ放題、これがご飯にマッチしていて実にうまいのだ。
 職人たちは、ひたすらとんかつを揚げ続ける。昼食時間帯もも夕食時間帯もいつも戦争状態である。
 私は月に一度か二度は、この"世界一うまい"とんかつ定食を食べるのを楽しみにしている。


 さて、本題の"古本まつり"である。
  "世界最大の古書店街"である神保町は専門書店の一大集積地なので、標準的な価格からはずれた、いわゆる掘り出し物など実はどう考えてもありえないのだが、通常価格より多少は安めに設定しているので、ついつい買ってしまいがちである。
 就職するまでは乏しい小遣いのなかで、自分の蔵書にハードカバーの単行本を加えたいと思えば、古本を買うしかなかったから、古本まつりでは何冊も買ったものである。だがいまの私は、何とかして本を減らしたいという状況にあるので、おのずから慎重な姿勢になる。今回は、中公文庫の古いレアものと、タイの民俗学専門書の翻訳新刊本を超格安で購入したのみにとどめておいた。
 古本まつりには、ここ3年ほどは海外出張やバンコク滞在などのため訪れていなかったが、あるべき場所にあるべきイベントがあるのを見る、というのは気持ちよい。毎年恒例のイベントというのは、"継続こそチカラ"の好例なのである。

 "本の街"神保町もだいぶ様変わりしているのが感じられる。新しいタイプの古書店が増えているのだ。
 昔ながらの店もあるが、若い経営者を中心に、個性的な古書店を開くケースが増えているようだ。こうしたお店は、空間演出としてオシャレなブックカフェのような店もある。本というのはインテリアの重要なアイテムでもあるから、これを意識的に活用しない手はない。
 古着屋感覚で古本屋をやる、というところにセンスの良さが現れているのかもしれない。この業界も新陳代謝が進んでいるようだ。

 "第50回神田古本まつり"は、10月27日(火)から11月3日(火)まで。同時開催のイベントが第19回神保町ブックフェスティバルとして今週末開催される。