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2010年5月19日水曜日

月刊誌「クーリエ・ジャポン COURRiER Japon」 (講談社)2010年5・6月合併号「ビジネスが激変する「労働の新世紀」 働き方が、変わる。」(SPECIAL FEATURE)を読む




 2010年7月号から新装版が刊行されるので、5月号と6月号は合併号となった。
 「SPECIAL FEATURE 時代は変わった、仕事はどうなる。働きかたが、変わる。」という、非常に興味深い特集なのだが、多忙のため積ん読状態が続いて、読むのが後回しになってしまった。amazon で検索してみたら、もうすでに品切れになっている。特集の内容がいいので完売したのだろうか。リニューアル前の最終号の特集は、この雑誌の読者層にジャストミートしたのだろうか?
 遅ればせながら、コメントしておきたい。

 紹介文にはこうある。

「磐石に思えた大企業が凋落したかと思えば、新興企業が瞬く間に市場を制覇する。いまや業界の勢力図など描く暇もないほど、ビジネス環境は日々大きく変化している。変わり続けなければ "明日" がないのは、企業だけでなくわれわれも同じ。次なる一歩を踏み出すためのヒントを、ビジネスシーンの最前線から探してみよう」


 以下、SPECIAL FEATURE の目次を紹介しておこう。

Future 1 未来を創る「新エクセレント・カンパニー」BEST50
 新時代を切り拓くのはいったいどのような企業なのだろうか? 歴史ある名門か、それとも彗星の如く現れた新興か---。米誌「ファスト・カンパニー」が選んだ世界を変える企業50社をここに紹介しよう。

Future 2 クラウドソーシングの拡大で "職場" が消える日がやってくる
なにも会社に行くだけが仕事じゃない。経験で培った能力を、顔の見えない相手に "切り売り" できたら、
世界中どこにいたって稼ぐことはできるはずだが……。

Future 3 これからの経営者は "パジャマ姿" !? 米国発の「在宅ビジネス革命」とは 
いまや会社を興すのにオフィスを借りる必要などなくなった。リビングから企業を動かすという新しいビジネススタイルを選ぶ起業家が増えている。

Future 4 仕事の "ルール" はどんどん変わる これからの「ワーキング・スタイル」
新しい時代には新しい働き方が求められている。それは会社の経営者も、従業員も同じ。これまでのビジネスのやり方を180度変える、新たなヒント。

Future 5 新時代の起業家たちに学ぶ なぜ「不況はチャンス」なのか
経済の地盤が揺らぐなか、気骨のある米国の起業家たちは、次々と新たなビジネスを生み出している。景気に流されず、着実に未来の成功をつかむには、どうすればよいのか。

Future 6 超一流企業のトップ5人が語る「リーダーになれる人、なれない人」
経済のグローバル化が進むなか、世界のフィールドで躍進を続ける多国籍企業の経営者たちが、自らの経験から学んだ「マネジメントの極意」と「必要とする人材」について明かしてくれた。


 今年の4月12日に経営コンサルティングで起業したばかりの私にとっては、なんといっても、「Future 3 これからの経営者は "パジャマ姿" !? 米国発の「在宅ビジネス革命」とは」 と 「Future 5 新時代の起業家たちに学ぶ なぜ「不況はチャンス」なのか」 が興味ぶかい。

 米国で起こっていることは、間違いなくタイムラグをおいて日本でも当たり前になるという法則は、ネット時代のいま、加速こそすれ減速することはあるまい
 いやネット時代の現在、むしろ同期(シンクロ)に近い形で発生する現象となりつつあるといってもいいだろう。その意味では、この特集記事の内容は、いますぐそこにある近未来図である。働く人すべたが、あらかじめ自分の脳内でシミュレーションし、志(こころざし)を同じくする人たちと問題意識を共有すべきだろう。

Future 1 未来を創る「新エクセレント・カンパニー」BEST50(Source:Fast Company)

 Fast Comapny が選んだ「新エクセレント・カンパニー」BEST50。当然のことながら米国企業が大半。 
 日本からはファストリテーリング(41位)一社しか採用されていないのは寂しい限り。
 中国からは、Huawei(5位、次世代通信サプライヤー)、BYD(16位、広東省の電気自動車)、Alibaba(中国最大のオンライン B2B 企業)、Huayi brothers(42位、映画TV製作会社)と4社!
 インドから、india Premier League(22位、クリケット・リーグ)、VNL(39位、CATV)は2社。
 台湾から、HTC(31位、グーグルのスマートフォンを生産)。
 韓国からは、Samsung(36位、いわずもがなだ)。


Future 2 クラウドソーシングの拡大で "職場" が消える日がやってくる(Source:The Boston Globe)

 プロのフリーランスの生き方。仕事が極限まで細分化され、インターネットでつながっていれば・・


Future 3 これからの経営者は "パジャマ姿" !? 米国発の「在宅ビジネス革命」とは(Source:Inc.) 

 「在宅ビジネス」人口は、わずか10年間で1,500万人に。「在宅ビジネス」にタイするイメージは大きくかわりつつある。

Future 5 新時代の起業家たちに学ぶ なぜ「不況はチャンス」なのか(Source: Entrepreneur)

 不況下で起業する利点

 
Point 1 社会の変化に合わせて事業の方向を柔軟に変えられるため、消費者の需要をとらえやすい。

 Point 2 オフィス賃料の低下やクラウド・コンピューティングの成熟により、初期コストが安くすむ。

 Point 3 不況によって失業率が上昇しており、優秀な人材を安く、簡単に雇用できる可能性が高い


 
 30歳台で国際問題に関心の高い層が読者層の中心であるならば、会社に頼らずに生きていくための方法論などが、今後も特集記事として意味をもつようになってくるだろう。今回の特集で取り上げられた米国の状況は、まさに日本でも今年も一気に進むはずだ。
 ワークスタイルとライフスタイルが融合してしまえば、自分自身でワークライフバランスを実行できるので、もちろんデメリットも多いが、けっして悪くはない生き方だ
 こうした流れはポジティブに受け止めて前進したほうがいい。ちょっとばかり、若い世代をうらやましくも思ったりもする。

 「特集」以外では、「自殺幇助組織 ディグニタス」、「クーリエでしか読めなかった 村上春樹インタビュー」が面白かった。

 たしかに、1人の人間が購読できる、あるいは閲覧できる記事の数などたかがしれている。「クーリエ」のような形で、世界中から記事をかき集めてくれて、それを「セレクト」して、豊かなビジュアルとともに提供してくれるのはありがたいことだ。

 次号から、「クーリエは生まれ変わる」とのことだ。新装版の7月号は、5月25日(火)発売。
 冨倉編集長、楽しみにしてますよ! 必ずレビュー書きますから。



<サイト情報>

月刊誌「クーリエ・ジャポン COURRiER Japon」


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