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2015年9月20日日曜日

彼岸花(ひがんばな)で正確な季節を知る


本日(2015年9月20日)は彼岸の入り。お彼岸は9月23日だが、すでに彼岸花が咲いている。

この花が咲いているのを見ると、「ああ、お彼岸なんだな」と気づかされる。この花は匂いではなく、毒々しいまでの真っ赤な色彩で季節感をアピールする花だ。キンモクセイのように嗅覚ではなく、視覚に訴える花である。

彼岸(ひがん)とは「向こう側」という意味だ。英語なら beyond であらわされるコトバだ。その反対語の「こちら側」は此岸(しがん)。東京でも下町生まれの人は「ひ」と「し」が同じ発音になってしまうので耳で聞いても区別できないことがある。

彼岸花は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ともいう。サンスクリット語(=梵語)の manjusaka の音写である。大乗仏教経典の『法華経』の漢訳に登場するのだという。

サンスクリット語の「マンジュサカ」は「赤い」という意味らしい。「曼珠沙華」というと山口百恵の歌を想起するが、ドラマの「赤い」シリーズ/で主演していた彼女にはふさわしいイメージであった。ちなみに Manjusri(マンジュシュリ)は文殊菩薩のことだ。

「日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。」という記述が wikipedia の項目にある。この事実ははじめて知った。そうか、彼岸花は日本の自生植物ではなかったのだ。人為的に植えられたものである。普通は水田のあぜ道や墓地に植えられている。とくに後者は、此岸(しがん)と彼岸(ひがん)の境界である。

お彼岸といえばあんこもちの「おはぎ」。漢字で書けば「御萩」。秋の花の「萩」である。彼岸花とは関係ない。春の彼岸にも食べる「おはぎ」だが、秋の花にちなむものだというのは面白い。

ことし2015年の8月の関東地方は、前半が猛暑で後半が涼しかったが、彼岸花も咲く時期がすこし早まっていたような気がしないわけでもない。とはいえ、彼岸花で秋の彼岸を知るのは、「地球時計」ともいうべきだろう。じつに正確で、狂いなく秋分の日(=秋の彼岸入り)の告知でをしてくれる。

上掲の写真の彼岸花は街路に植えられていたもの。近年はリコリスという名で、園芸植物として球根が販売されているらしい。墓地にまつわるネガティブなイメージを払拭するためか?

お彼岸といえば彼岸花。お彼岸といえばおはぎ。ともにお彼岸のお墓参りの連想をともなうものだ。そしてキンモクセイの芳香で、ことしもまた秋の訪れを知る。







<関連サイト>

・・ネットで無料で読める「青空文庫」


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書評 『ああ正負の法則』(美輪明宏、PARCO出版、2002)-「正負の法則」は地球の法則である
・・地軸の傾きが昼と夜、夏と冬を作り出すのは「地球の法則」

(2015年9月24日 情報追加)




(2012年7月3日発売の拙著です)










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